悩みを人に話すことで問題に気づけたり、頭の中での整理が出来て行動に移せるようなことがありますが、友人・職場・家族・パートナーと過ごす日常生活の中で悩みを話してしまうと、悩みと日常生活が混同して色々大変な事になることも…
そういった意味で、教会の告解室だったり、お寺のお坊さんだったり、現代で言えばカウンセリングなど、人・時間・空間が区切られている『悩みを話せる場所』というのは古来から作られてきたものです。
VRCの中でもそういった人間関係の悩み事を抱えている人を対象に、1:1の面談形式で話を聞くサービスが始まりました。
VRCコミュニケーション能力向上面談について
緋鷹さんː
VRChatは人間関係を主としたコンテンツなので、そうなると人間関係にまつわる悩み事が出てくるわけですが、そういうのって1人で悩んでても解決するのが難しかったりするので、それの手助けになれれば…という事でこのサービスを始めました。
ただ、ポスターにも書いてありますが『自分を変えたいあなたへ』と銘打ってるように『自分を変えたい人』向けのサービスになっています。あくまで変わりたい人がこれを受けることで助けになれればという事です。
---つまり気持ちの整理のための場、『自分を変えたい』と思ってる人が使うツールのようなものという事でしょうか。
緋鷹さんː
まぁ魔法みたいな解決方法が伝授されるわけではないって事ですね。
このサービスを受ける人が誰もいないという事が一番の幸せではあると思うのですが(笑)
困っている人がいたら助けたいなと。その中で、自分の割けるリソースの上お気持ち代金をいただくという形ですね。
ーーーこういった『相談』のサービスって目に見えないものですが、こうした形式立てたサービスでお気持ちをいただくのは個人的には画期的だなと思います。
あまり臨床医学的なお話をするのもアレですが、クライエント(相談者)が主体性を持つという意味でも無料相談より有償の方がお互いに質の良い会話が出来るというのは言われていますよね。
参考ː「カウンセリングの正しい料金」 臨床心理士への随録 心理学
サービスの流れ
緋鷹さんː
こちらのサービスはサービス1回に付き60分のお時間を設けてお話を聞かせて頂きます。
緋鷹@hitaka789宛てにDM(ダイレクトメール)を送っていただきましたら日程と料金の確認をして、当日面談をするという形になります。DMの時点では相談内容はお聞きしないようにします。
---これまでにサービスを受けた方はどれくらいいらっしゃるのかお聞きしてもいいですか?
緋鷹さんː
サービスを始動する前にテストとして開催した時点で5名、正式にサービス運用してからは2名の方が来られています。
ポスターに書いてある例では『友達が上手く作れない』『友達ともっと仲良くなりたい』『パートナーと上手くいかない』方へと書いてありますが、あくまでこれは例えでして、『自分を変えたい人』であれば基本的には誰でも問題ありません。
『今の自分に不満がある』『問題がある』と感じる方は誰でも受けることが出来ます。
---『友達が上手く作れない』というような悩みはどちらかというと自分自身の性格やパーソナリティを変えたいというような相談内容になるのかなと思うのですが、パートナーと上手くいかない、というのは割と『自分を変えたい』というよりパートナーに依存した相談内容になってしまうのではと思うのですが、そういった相談も受け付けているのですか?
緋鷹さんː
つまり『パートナーと本人の関係は相互関係だから片方だけ話を聞いても上手くいかないよね』という事かと思うのですが、間違いなくその通りですし、私の面談と言うのは相互関係を良くしようという所に注力しているのではなく、あくまでも相談者の気持ちを聞くといった事が主になっています。
なので決してパートナーとの復縁であるとかそういった仲を取り持つわけではないという感じですね。
1人で考え込んでいるとどうしても本質から目を逸らしてしまいがちだったり、悩みに対しての目の向け方が分からなかったりするので、そういった面でこのサービスを使ってくれたらと思います。
おまけː雑談を上手くいかせる方法
緋鷹さんː
とはいえ、記事に書いて頂くにあたって具体的にどんなことをするの?と思う方もいるかと思いますので、記事用にお話しできることで、VRCでよくあるテーマとしてあげられる、どうやって会話したらいいの?というコミュニケーション方法論を語りますね。
これは仲の良い友達だけでなく知らない人に対しても出来るやり方なんですが、よくコミュニケーションで『キャッチボール』と表現するじゃないですか。このキャッチボールを行う際に『ボールを受け取る』ことは割と難しくないのですが、ボールを返さない時に沈黙であったり会話の停滞が発生してしまいます。
例えば『食べ物で何が好き?』と聞かれて『リンゴが好きかな』と答えるだけでは、ボールをキャッチしてはいるものの、返せてはいない状態なんですよ。
なのでボールを返すには
①疑問分を投げかける
②2文以上で話す
というのを心がけるとより会話が深まり相手との距離を縮められます。
疑問文を投げかけるのは分かりやすいですが、『2文以上で話す』と言うのはどういうことかと言うと…
先ほどの例で挙げた『食べ物で何が好き?』という疑問に対しては『リンゴ』と答えるだけではなく、『なぜリンゴが好きなのか?』とか『どのぐらいりんごが好きか』とかを一緒に話すと相手にボールを返すことが出来ますよね。
『好きな食べ物はリンゴかな。果物はみんな大好きだけど、メロンよりもやっぱりリンゴが一番好きかな。』と答えると、『なんでメロンよりリンゴの方が好きなの?』とか相手も会話をキャッチしやすいので。
この『2文で話す』というのは具体的で意識しやすいしですし、簡単な方法なので頭に置いておくと良いですよ。