【これを読めば大体わかる!】VRChatの有料サブスク「VRC+」って何?特典を一挙紹介!【2025年9月更新】

基本的に無料で遊ぶことの出来るVRChatですが、「サブスク」をすることでちょっとリッチな体験が出来ちゃいます。
その名も「VRC+(プラス)

VRC+は、2020年のサービス開始のひと月およそ10ドル加入することで様々な恩恵を受けることの出来る、VRChatの「有料サブスクリプション」サービスです。

「VRC+」の紹介ページ(公式サイトから抜粋)


VRChat内での課金は、現在「VRC+」の他に「VRChat Credits」を利用したクリエイター経済圏「クリエイターエコノミー(Creator Economy)もありますが、この記事では「VRC+」加入で追加される機能などをご紹介します!

クイックメニュー内の「+」タブ(VRC+加入済)

加入することで出来ること

メインメニューのVRC+専用タブ

お気に入りアバター数の増加!

パブリックアバターやアップロードしたアバターのお気に入りが50枠出来るフォルダが追加で5つ増えます(計300枠)

50枠x6フォルダで、計300のアバターがお気に入り登録できます。

トラストランクの上昇!

トラストランクは、VRChatにおけるやりこみ度合いの目安。ランクによってコンテンツのアップロードやアバターの見え方に制限がかかります。

上がり方に個人差はあるが、目安として少なくとも Visitor から User に上昇。
ただし、初回の1回のみ有効。VRC+を解約してもトラストランクには影響しません。

「アカウントを作りたてだけど、アバターをすぐにでも上げたい!」ような人などにはショートカット的な裏技としても。

ネームプレートにアイコンが追加!

自身で好きな画像などをネームプレートにアイコンとして表示できるようになります。
最大で64個まで保存可能です。

招待などに写真の添付!

招待(Invite)招待リクエスト(Request Invite)返信(Responce)写真が添付できるように!

「今、こんなことしてるよ!」を伝えることが出来ます。(要するに写メ)
写真付きの招待などには「写真アイコン」が付いてます。

サムネイルの変更!

アバターのサムネイルとは別の「アバターを変えても変わらない」固定のサムネイルを設定できます。

ステータスの代わりにサムネイルを変更して「今◯◯してるよ」みたいな伝え方も出来ちゃいます。

他人からどのアバターを使っているか隠すことも?
関連記事はこちら!

VRC+の固定サムネイルとは違いますが、アバター自体のサムネイルの変え方も是非!

グループの作成!

グループを最大5つまで作成ができます。集会や同好会などのグループを作っちゃおう!
VRC+ユーザー同士であれば、権利の譲渡も可能です。

グループ加入数増加!

通常は最大100グループまで参加できますが、VRC+ユーザーは最大200グループまで参加できます!

筆者の参加中のグループの一部

カスタム・アニメーション絵文字の作成!

カスタム絵文字・アニメーション絵文字を最大18個作成・アップロード可能に!
自分で描いたり、その場で撮った写真も絵文字にできます!

絵文字作成やアイコンを撮影など、カメラの機能も大幅に増えます。

インスタントカメラ機能「プリント」の追加!

インスタントカメラのような機能「プリント(Prints)」モードが追加されます!
ワールド内に1人最大8枚印刷が出来ちゃいます!

撮った写真をその場で印刷!
「Prints」モードに切り替えるとカメラがおしゃれに!

プリントモードのカメラで撮影するとカメラのデザインが変わり、印刷した写真には「撮ったユーザー」「撮った日付(月/日/年)」「撮ったワールド名・作者名」のメタデータに加え、ユーザーが任意の文字を入力することもできます。

ギャラリーに保存・ダウンロードすることもでき、一般ユーザーは20枚・VRC+ユーザーは64枚まで保存可能です。

「Prints」モードで撮った写真はダウンロードも可能!

プロ仕様なカメラワーク?カメラドリー!

ワールド内にポイントを設定してルートを構築すると、カメラがそのルートに沿って動いてくれるカメラドリー(Camera Dolly)という機能。

アバターにカメラギミックを仕込まずとも、公式のカメラ機能だけで撮影することができます。

ドリーで撮影したポピー横丁
ワールドに配置されたカメラドリーのルート

ドリー機能をオンにすると、通常の飛行モード(Flying Mode)より遠く(150m)へ飛ばすこともできます。

自由自在に飛ぶ、ドローンの追加!

VRChat内で使える本格仕様なドローン(Camera Drone)が登場。
操縦には現実と同様ゲームパッドが推奨されますが、ワールドをドローンで探索やレースで遊んだり、撮影にも使える高機能なドローンです。

ドローンは、ワールド内のコライダー(障害物)に判定があるので、ぶつかってしまってひっくり返ることも。

ドローンのデザイン

時計の機能の追加!

VRC+限定の時計のカスタマイズ要素が1つ増えます。

メニューUIの背景変更!

デフォルトでは4種類ですが、VRC+では計37種類へと大幅追加。

デフォルトは、上部の4種のみ。
背景を追加するとメニューが華やかに!

UIのカラーカスタマイズ!

メニューの色(UIテーマ)を自由に変えることができます。雰囲気替えにどうぞ!
UIテーマは最大20個まで保存可能です。

好きに色を変えられちゃいます。

ドローンのカラーカスタマイズ

UIテーマと同様にドローンの色を変えることもできます。

ステッカーの作成・貼り付け!

床や壁など、コライダーに合わせて設置できます。

カスタムステッカー(Custom Sticker)の作成・アップロードが最大18個まで出来るようになります。

どこでもポスターも貼れちゃいます
(ワールド・インスタンスによっては、ステッカー等が許可されていない場合もあります)
筆者のカスタムステッカー

「カスタム絵文字」「写真」「UIテーマ」「ステッカー」の共有!

先述で紹介した機能「カスタム絵文字・写真・UIテーマ・ステッカー」を共有しよう!(受け取るにも送るにもVRC+の加入が必要です)

共有された「カスタム絵文字」の一例(いらすとやさんのF券一万円札)

ただし、一度共有してしまうと元のコンテンツを削除しても共有先では削除されないので、注意が必要です。

なお、「カスタム絵文字・ステッカー」「共有ペデスタル」などは、ワールド・インスタンスによって使用ができないように設定してある場所もあるので注意が必要です。

プロフィールにバッジが追加!

VRC+に加入した時点でプロフィールに表示できるバッジが付与されます。
ひとつはVRC+加入中のみ付与される「+」のバッジ
もうひとつは、VRC+加入の期間に対して付与される 継続バッジ

加入中のみ付与の「+」バッジ
VRC+加入期間に応じて付与されるバッジの獲得通知

メニューにマスコットの「VRCat」が登場!

複数回クリックしたり、メニューを裏を向けたり、イヤーマフモードをオンにすると…?

クイックメニューに登場!お話するよ!

「年齢確認」機能のアーリーアクセス!

2025年1月にアーリーアクセスとしてリリースされた「年齢確認」機能。
自身の身分証明書を提出することで、「年齢確認バッジ」が付与され、「年齢確認が必要」なグループインスタンスへの参加・グループの権限がある場合はインスタンスの作成を行えるようになります。

「年齢確認」が認証されると年齢確認のステータスを選べるようになります。

年齢確認をしていないユーザーなどとの棲み分けやトラストランク・VRC+に次ぐ新たな信頼性をステータスとして表示できる機能となっています。
年齢確認後は、VRC+を解約しても年齢確認が取り消されるなどの影響はありません。

現状では、年齢確認のサービス導入に費用がかさんでしまうため、VRC+ユーザーのみに開放されていますが、将来的にはVRC+ユーザーでなくても出来るようになる可能性があるとのこと。

インスタンスに名前を付けられる!

インスタンスに「どんなことをしているのか」といったステータスのように自由に名前を付けられます。
例えば「ワールド散歩中」や「○○さん誕生会」など、インスタンス内で何をしているかの意思表示を出来ます。

限定「バンドル」が手に入る?

しゃぼん玉を飛ばせる“Bubble Blaster”などがもらえる!?

2025年7月には、アイテム“Bubble Blaster”などが含まれる「Summer VRC+ Limited Pack」がVRC+ユーザーに配布されました。
それ以降も時々VRC+ユーザー向けの限定アイテムなどが配布されています。

過去に配布されたバンドルについて詳しくはVRChat Wikiで。

今後も「VRC+」ユーザー限定機能・アイテムが追加予定!?

開発中止になってしまったLINEスタンプに似た機能「Boop」
(2024年5月30日のデベロッパーアップデートより)

VRC+の加入方法

加入方法

VRC+のタブ

VRC+の加入方法は、メニューの吹き出しに「+」マークのタブを選択。
月額または年額を選択し、各プラットフォーム(Steam,Meta,PICO,Google Playなど)の決済画面に移ります。

Steam経由での課金は、米ドル換算での支払いとなるため、為替によって上下し、
MetaやGoogle Play経由などでの課金は、日本円で価格は固定されています。

Steam(米ドル)

月額:9.99米ドル
年額:99.99米ドル
※価格はVAT込

Meta(日本円)

月額:990円
年額:9,990円
価格は税込

Meta経由での加入は、将来的にGoogle PlayやApp Storeのように為替レートの変動により価格の改定が行われることが予想されますが、2025年9月時点ではリリース時(2020年12月)当初から価格は据え置かれています。
ただし、後述のギフト機能に関しては、度々価格が改定されているようです。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 20240502190109-1024x555.jpg
2024年5月2日時点のSteamでの購入レートd

ここでは、SteamとMetaを取り上げていますが、そのほかのプラットフォーム(PICOやGoogle Playなど)でも、VRC+の加入は可能です。

加入したVRC+は、Steam・Metaなど使用するVRChatアカウントが同一ならプラットフォームに関係なく適用されます。

Webからも加入状況が見られます。

解約方法

クイックメニューなどから「サブスクリプションを管理」で、ブラウザが開き、各プラットフォームの管理画面に飛ばされるので、そこから解約の管理が出来ます。

なお、VRC+を解約しても今まで保存したVRC+の特典コンテンツ(お気に入りに入れたアバターやカスタム絵文字など)のデータは消されることはなく、再度VRC+に加入すると使えるようになります。

(例)Metaのサブスクリプション管理画面

ギフト機能

VRC+は他人にギフトとして贈ることも出来ます。(ユーザーのプロフィールの「Gift VRC+」から)
自身で加入すると同様にVRC+の恩恵を受けることができます。すでに加入中の状態でギフトをもらった場合は、有効期限が追加されます。
しかし、VRC+のギフトを贈られた場合、断ることが出来ません。

Metaで加入中にギフトにより期間が延長された場合、Metaからメールが届きます。

VRC+を直接ギフト

ユーザーを選択した際のページに表示される黄色のボタンを押すことで、いつでもどこからでもVRC+をプレゼントすることができます。

VRC+のギフト画面
Steam(米ドル)

1か月分:9.99米ドル
1年分:99.99米ドル
※価格はVAT込

Meta(日本円)

1か月分:1,600円
1年分:15,600円
※価格は税込(2025年9月現在)

「Gift Drops」を利用

2024年12月に追加されたのは「Gift Drops」という機能。
購入して「設置(Drop)」することで、インスタンス内のユーザーに一斉にVRC+をプレゼントすることができる機能です。

数が多いほど割引率は高くなり、Steamで100か月相当のGift Dropsを購入すると正規の購入よりおよそ半額の価格(1か月相当が約4.99ドル)で手に入れることができます。
しかし、購入しても自分自身には適用出来ないため、あくまでもフレンドなどの間で送りあうなどの利用が想定されます。

ただし、相手を指定することができないので、インスタンス内に複数人いる場合は注意が必要です。
インスタンス内の誰かにプレゼント!のようなイベントにはうってつけの機能です。

Steam(米ドル)

1ギフト:9.99ドル
2ギフト:19.99ドル
3ギフト:29.99ドル
5ギフト:47.99ドル
10ギフト:89.99ドル
20ギフト:149.99ドル
50ギフト:324.99ドル
100ギフト:499.99ドル
※価格はVAT込

Meta(日本円)

1ギフト:1,600円
2ギフト:3,100円
3ギフト:4,700円
5ギフト:7,500円
10ギフト:14,000円
20ギフト:23,400円
50ギフト:50,600円
100ギフト:77,900円
※価格は税込

Steam・Metaともに、表記は「1ギフト=1か月相当」
※Metaでの価格は、2025年9月6日時点。

ポータルなどのように設置ができます。
設置すると大きなプレゼントボックスが出現。
設置後、ギフトのエフェクトが発動しギフトを受け取れます。
「Gift Drops」を貰った(上)・送った(下)際の通知欄

なお、2024年12月2日にはギフトを送ると特別なバッジが付与されるようになり、1か月から最大で5,000か月分までのバッジが用意されています。詳細はこちら

2025年6月には、他人にギフトを送ることで、ギフトの売り上げが慈善団体に寄付され、さらに特典がもらえる「プライド月間キャンペーン」も実施しました。

プライド月間仕様の「VRChat Home」に置かれたボード。結果は大成功となりました。

VRChatは無料で遊ぶことができ、VRC+は必ずしも必要ではありません。
しかし、追加される機能に興味のある人やVRChat運営を応援したいという方は、この記事を参考にぜひ加入してみてはどうでしょうか?

おまけ①:アーカイブ

ここでは、リリース当初はVRC+が必要だったものの一般ユーザーにも開放された機能などを紹介します。

早期支援者限定バッジ

VRC+リリースからしばらくの間加入者全員に配布されていた「VRCat」のバッジ。
2023年1月末をもって配布が終了となりました。

Androidモバイル版VRChat

アルファ版としてGoogle Playで配信されていたVRChatアプリも、ベータ版と同時にVRC+が不要となりました。

ステッカー

2025年6月のアップデートで、デフォルトのステッカーの利用はVRC+ユーザー以外の全てのユーザーに開放されました。
しかし、自身でアップロード・作成には、引き続きVRC+が必要です。

ハロウィーンやクリスマス仕様などの期間限定ステッカーも今後インベントリ機能で年中使えるように!?

上半身カメラトラッキング

2025年3月に追加された機能。ウェブカメラさえあれば、デスクトップでも上半身が動く!?

デスクトップ環境でも「上半身カメラトラッキング(Selfie Expression)」を使えば、VTuberのように頭や目・手の動きをトラッキング出来るようになります。
棒立ちが多かったデスクトップでのVRChatですが、この機能を使えばさらに表現や交流の幅が広がります!

この機能は、2025年9月に全ユーザーに機能が解放されました。

上半身カメラトラッキングの様子(筆者撮影)

Boop

オープンベータ時のBoop

2024年5月30日のデベロッパーアップデートで公開、直近のオープンベータに実装されたもの開発中止となり、お蔵入りとなってしまったLINEスタンプに似た機能「Boop」。

カスタム絵文字も使えるようになる予定でした。

Webでの通知の様子

おまけ②:フィードバック

VRChatのフィードバックサイトでは、VRC+の新たなアイデアも募集しています。
「こんな機能がVRC+にあったらいいな!」というのがあれば、VRChat+ Feature Ideasから要望を送ってみましょう!

関連リンク(英語)

VRC+ 公式サイト
VRChat Wiki – Gifting badges
VRChat Wiki – VRC+
VRChat Wiki – Inventory “Bundles_&_Packs”

更新履歴

2024.06.11 記事公開
2024.10.10
ステッカー機能の追記・名称を「VRChat Plus」から「VRChat+」に変更・一部画像差し替え
2024.10.25 一部画像の差し替え
2024.12.06 「Prints」「Gift Drops」の項目を追加・サムネイルの修正
2025.02.01 ギフトに関する価格などの修正・追記。年齢確認について追加
2025.03.27
ドリー・ドローン・上半身カメラトラッキングの項目を追加。名称を「VRC+」へ変更
2025.06.25 グループ参加数・ステッカー・アーカイブ・各種関連記事を追加
2025.07.28 VRC+ユーザー限定バンドル、プライド月間について追加・一部文章の修正
2025.09.06 一部画像の差し替え・上半身カメラトラッキングをアーカイブへ移動・ドローンの色変えを追加
2025.09.27
タイトルの増強・おまけを追加・一部文章の修正・インスタンスの名付けを追加

投稿者プロフィール

Note(のーと)
Note(のーと)
VRChatに住む無言勢。
主に鏡文字とVRChatのアップデートについて書いてる人。